The locus of the moon

詩　「前に進む」

「前に進む」

前に進む
足を一歩踏み出してみる

最初の一歩はアスファルト
太陽からの照り返しが強く少し熱い

次の二歩目は黒い沼
沼に足をとられ、どんどん沈んでいく

助けて

叫んでも誰の手も差し出されない
僕は自分の手を伸ばし沼から這い出る

三歩目
僕は光の満ちた場所に出た

でも

そこにいたのは悪魔
悪魔は僕に問いかけた

取引をしよう
お前の寿命を差し出すのなら何でも望みを叶えてやろう
どうだ悪く無い取引だろう

私は悪魔の問いかけに微笑みながら答えた

お前の提案は魅力的だ
でも
私は自分の望みを自分で叶えてみせる
私の命は私の大切な人の為使うのだ

悪魔はその答えを聞くと光を暗闇に変え立ち去って行った

何も見えない

私は手探りで道を探す
一歩一歩歩きながら自分の道を探して行く

そして見えた光

それが本当の私の道
光は微かにしか見えないけれど
私は光をたよりに歩いて行く

前に進む

それが今の私のするべき事だから。